さわやかな新緑の季節が過ぎると気温が上昇し、本格的な暑さがやってきます。真夏でも過ごしやすいわが家にするために、今から夏支度をはじめませんか?太陽の熱を遮ったり、風を通したり、五感で涼しさを感じたり……暮らしの工夫により住空間をさらに快適にする方法をご紹介します。
家の中の暑さをやわらげるために、外の熱を室内に入れないよう、外構や庭、玄関まわりなど戸外(エクステリア)でできる対策をご紹介します。
・グリーンカーテンで日差しを遮る
照りつける太陽の光を遮り室内の温度上昇を防ぐ手段として効果的なのが、つる性の植物を使ったグリーンカーテンです。
グリーンカーテンは日差しの熱エネルギーを約80%もカットするといわれており、さらに植物が吸収した水を葉から蒸発させる蒸散作用によって周囲の温度上昇を抑えてくれます。
つる性の植物のなかでも、アサガオやユウガオ、クレマチスなどきれいな花の咲く植物や、ゴーヤやキュウリなど実のなる植物を選ぶと、日よけや温度上昇の抑制だけでなく、花を愛でたり収穫をしたりする楽しみも増えておすすめです。
・打ち水で涼を呼ぶ
道路や庭先に水をまく「打ち水」には、地面の温度を気化熱で下げると同時に、空気を対流させて風を運んでくる効果が期待できます。
ただし熱い地面にまくと湿度が上がり、かえって暑さを感じてしまうので、昼間を避けておこなうのがポイントです。比較的涼しい朝や夕方に、道路や庭先、ベランダへの打ち水をしてみてはいかがでしょう。
家の中では、エアコンの使い方をひと工夫することで、効率的に室内の温度を下げることができます。
・エアコンは部屋の熱を逃がしてから
部屋の中が外よりも蒸し暑く感じられる場合は、エアコンをオンにする前に窓を開けて換気をしましょう。窓は2ヶ所開けることで風の通り道ができ、熱を効率的に外へ逃がすことができます。
・サーキュレーターを併用し冷気を循環
エアコン運転中は、冷気が循環するように、サーキュレーターもしくは扇風機の併用がおすすめです。エアコンから出る風の通り道に設置し、天井に向けて風を送ると冷気が循環し、快適に過ごせます。
五感で涼しさを感じる
夏仕様のインテリアや雑貨などを使って、五感に涼を届けるのも暑さをしのぐ知恵です。日常の空間やふだん使いのアイテムに、涼感のある品々を選んでみてはいかがでしょう。
・風鈴の心地よい響き
耳にやさしく涼感を届けてくれる風鈴。昔から風鈴に親しんできた日本人は、風鈴の音で風を思い起こし、涼しさを感じるという心理効果があるそうです。
・さわやかな香り
ミント系やサンダルウッド、シダーウッドなどウッディ系のさわやかな香りは、清涼感をもたらしてくれます。
・涼しげな素材感
ガラスやシルバーなど見た目に涼しく、ひんやりとした素材感のある器やオブジェをインテリアとして並べれば、夏らしい演出に。食卓も透明感のあるガラスやすっきりとした白磁や青磁などを組み合わせれば、かき氷やそうめんなど冷たいメニューも映えます。
・清々しいグリーン
室内や窓辺に緑があると、見た目のさわやかさと蒸散作用で涼しさが感じられます。壁のフックや天井のダクトレールに吊り下げるハンギンググリーンなら、スペースがなくても手軽に飾れますよ。
快適さが実感できる夏支度リフォーム
さらに快適な夏支度をするなら、住まいのリフォームがおすすめです。なかでも比較的手軽にできて高い効果を望めるのが、内窓の設置です。
窓は熱の出入りが一番多い場所なので、内窓を設けて二重窓にすることにより、断熱性や気密性がアップ。暑い外気が室内に入りにくく、エアコンの涼しい空気を逃さないので、室内は快適、省エネにもつながります。冬の暖房効果も高めるので一年を通して節電にもなります。
屋根外壁リフォームで日差しを防ぎ断熱性能を上げる
照りつける太陽の熱による室温の上昇を防ぐには、屋根や外壁のリフォームも効果的です。遮熱鋼板と断熱材が一体となった屋根や、遮熱塗料を使った壁塗装を採用することで、熱を遮ることに加え見た目もきれいになります。暑さのピークを迎える前にリフォームしておくと、夏が過ごしやすくなりますよ。
まとめ
今回は、身のまわりで手軽に実践できるアイデアからリフォームまで、さまざまな対策をご紹介しました。おうちで快適な夏を過ごせるよう、涼を感じる工夫をぜひ取り入れてみてください。
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