
棟板金は屋根のなかでも、非常に重要な役割をもっています。
そんな重要な部分だからこそ、正しい知識を身につけていくことが必要です。
『そもそも棟板金って何?』
『棟板金はいつメンテナンスすればいいの?』
という疑問を解決できる記事になっておりますので、参考にしてみてください。
棟板金とは?
戸建て住宅のもっとも高い位置に取り付ける屋根材のことを『棟』といい、金属製である場合に『棟板金(むねばんきん)』といいます。
棟板金には屋根材のスキマを覆い、雨や風などの侵入を防ぐ役割があります。
そのため、浮き、破損などが生じると『雨漏り』につながってしまうケースも多々あります。

棟板金のメンテナンス時期
棟板金メンテナンス時期の目安としては、約10年〜15年といわれています。
しかし、台風や強風が多くなる時期に、破損する被害が多発する部分でもあります。
元々屋根は風にあおられるだけでなく、常に太陽光や風、雨水にさらされている部分になるので劣化が進みやすいのです。
10年〜15年という目安はありますが、雨漏りなどの被害が出てしまってからでは遅いですから、それ以前に日頃から定期的な点検が必要になります。
メンテナンス方法
棟板金工事には大きく4種類のメンテナンス方法があります。
・棟板金、下地の交換
棟板金は貫板とよばれる屋根材に『釘』で固定されています。
ただ、下地材に木が使われてることが多く、釘の打ち直し等だけではメンテナンスとしては不十分です。
一番効果的なメンテナンスは下地材の交換です。
最近では樹脂製、金属製の下地材が普及してきています。
木材だと結局10年前後で水を吸って腐ってと、メンテナンスの回数が増えてしまう為弊社では樹脂製の下地材を使用しています。
また、釘は棟板金の熱膨張、収縮によって少しずつ抜けていきます。
結局棟板金メンテナンスをする際に大切になってくるのが『下地』の状態です。
釘を打ち込む『下地』の状態が悪ければ、いくら打ち込んでも意味がないため、下地材の交換が必要になります。
・棟板金のコーキング工事
棟板金は複数の棟板金を接合して取り付けてあるため、接合部には水の侵入を防ぐためのコーキングが打ってあります。
コーキングは太陽光により経年劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要です。
劣化症状が発生している場合は、速やかに打ち替えましょう。

・棟板金の交換
棟板金の劣化が激しい場合や歪み、下地の腐食などが発生している場合は、棟板金も同時に交換する必要があります。
部分交換も可能なのですが、既存の棟板金と、新規の棟板金とで色が変わってしまい、見栄えが悪くなってしまうのであまりオススメしません。

まとめ
棟板金は住宅、屋根材にとってとても重要な部分です。
放っておくと雨漏りや、飛散、風で飛ばされて被害を出してしまうことになりかねません。
近年、火災保険申請代行業者による虚偽の保険申請も多発しています。
日頃の点検とメンテナンスをしっかりして、やっと保険も認定されます。
ぜひ、定期的な点検とメンテナンスを心がけていただければと思います。